sugar high的な日常

毎日Da-iCEを愛でています。

claquepot「finder」は悲しいか楽しいかについて

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

こんばんは。

 

 

 

claquepotっていうアーティストがいます。

シンガーソングライターです。

私は彼が大好きです。

 

 

am0:00。

 

28日になると

新しい曲が届く一種のサービス。

 

(ブログ書いてる現時点では欠かさず毎月音楽を投稿して下さってる。あんなに多忙なのにこのスパンで音楽を提供できるって本当に凄い)

 

毎月のほんの少しのご褒美。

 

彼の音楽のおこぼれを受け取れる瞬間が至福。

 

そんな彼の楽曲を受けとって、開けてみて色々考えて頭の中で遊んでる時間が楽しい。今回も楽しい。

 

 

そんなclaquepotの「finder」という曲がとっても好きなのでこの場を借りて感想を書きます。感想っていう大層なものではなくてポストイットにメモ書き程度に、浮かんだ言葉をぽつりぽつり並べて貼り付けてるみたいなヤツです。ただの感情置き場です。ハードルぐーんとさげて覗いてください。

 

 

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初めて聴いたとき衝撃でした。「あぁ、聴いている間に印象が変わることなんてあるんだな」って思ってびっくりした。

 

 

イントロが流れてくる。

あ、いい。この感じ。

そのままゆっくり始めのフレーズ。

 

 

揺らいでいた感情も

探していた方法も

もう見つからない

 

 

温度がない曲だな~って思って聴いてました。

冷たくないけど、なんていうか虚無感凄いや。

 

 

 

って思ってたのにサビになったら急に目の前が明るくなる爽やかなメロディ。嘘やん。さっきまでの虚しさどこいったん。

 

同じ歌詞なのに。

同じ歌詞だから。

 

 

急に見え方変わって面白いなって思った。

凄い凄い。

全く違う曲を聴いているみたいだったんです。

同じ曲なのにね、捉え方次第っていうか。

クラポさんの人生観みたいなものが垣間見れた気がした。

 

 

言葉に音をのせるって面白いな~。

楽しい気持ちを、楽しいっていう言葉にしても、そこに少しの憂いのある音にのせたら、それは純粋な「楽しい」じゃなくなるんだよな。みたいなことを感じた。

 

へんなの。

だから曲って「曲がる」っていう字を使ってるのかな。

曲がってるもん。人間みたいやな。

 

claquepotさんの曲は複雑で単純。

悲しくて楽しくて、寂しくて幸せ。

どこまでも人間っぽいなって思います。

 

 

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表裏一体。

claquepotがずっと言いたいこと。

たぶんこれなんだろうなって思ってます。

たぶんね。

 

 

クラポさんの言いたいこと、ひいては工藤さんご自身の人生のモットーみたいなものを、ファンがいけしゃあしゃあと語るなって思う人もいることは100も承知ですが。

 

彼は「白黒はっきりつけられるほど世の中簡単にできていないんだよ」ってことを悟ってるみたい。白でも黒でもない。ロゴの色からしてクラポさんはクラポさんだなって思います。

 

 

 

でもそれを決して悲観してはいない。

「答えが出ないことがある」っていう答えを出してくれてる。

 

それだけでも随分と前に進めるなって思います。

今までの自分は進んでこれたんだなって実感が沸きます。

 

 

finderはクラポさんを強く感じました。

 

 

 

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クラポさんって全然言い切らない。

究極の優柔不断みたいな。

 

 

例えば

 

毎日やること山積みだし

思い出す暇すらないけど

 

表。

 

なんてそんな強がりは飽きたし

未だに乱されてることは認めよう

 

裏。

 

こっちの僕とあっちの僕的な。

本音と建前が交差している感じ。

どっちが表か裏かわかんないけど。

 

 

「だし」「けど」

色々葛藤があるんだよな。

いくつもの理由があるんだよな。

そうやって自分に折り合いをつけて言い訳を重ねて、進んでいく。

生々しい人間さが自分と重なって刺ささるんです。

 

 

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色んな人が立ち止まったと思われるアノ歌詞。

例にももれず私も好きです。

 

 

あの時の愛情を君を一人にはしないよ

なんてセリフも嘘じゃなかったけど

 

あの時の愛情を君を一人にはしないよ

なんてセリフも言えない

 

 

終盤になるにつれて、何か希望が見える感じがしたの。

曖昧だった感情に自分の中で一つの答えを出した感じ。

 

 

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”見つからない、”

”消えてくよ。”

”全部はがして、”

”言えない”

 

集めてみて思ったけど、

言葉だけみるとこんなにも胸がチクっとするんだね。

 

そんな言葉たちがこのたった短い4分に詰め込まれているのに。

 

最後は

 

”いつの日かまた会いましょう”

 

そうやって終わってくれるのがclaquepotなの。

 

 

finderは

悲しい曲なのか、楽しい曲なのか。

 

私は悲しい曲だと思う。

けど、楽しい曲だとも思う。

 

楽しい曲だと思いたい。

なんだか、人生みたいや。

 

永遠に”こんな”ストーリーが繰り返されていくんだと思うと、時々とてもやるせなくなる。理由とか意味とか考えて全部投げ出したくなる。

 

 

でもあの人に会えるその日までは。

って、少しだけ頑張れる。

 

 

「いつの日かまた会いましょう」

 

素敵な言葉だな。

 

 

街ですれ違ったあの人も。

別れた恋人も。

この世にはもういない人も。

 

いつの日か、また会えるのかも。

その時を楽しみに今日を進んでいけたらいいな。

 

 

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以上finderを聴いてぼんやり思っていたことです。

 

歌詞はがっつり恋愛ソングに聴こえるように書いてあるかもしれないけど、クラポさんはそういう風に書いてないかもしれない。大切な人を思い浮かべながら聴いてほしかったりするのでしょうか。

 

そういえばDa-iCE大野雄大くんも「Only for you」を作詞されたとき同じようなこと言ってた。恋人だけじゃなくて、家族や上司、大切な人との絆を感じてくださいって。同じ感じなのかな。だとしたらニヤニヤしちゃう。

 

 

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「claquepotってどんな人?」って言われたとき黙ってしまう。

 

音楽を届ける人だから音楽を聴いてくれたほうが早い。

けど、せっかくの質問だし。

 

たぶんその人にとってclaquepotの第一印象が決まるのは間違いなく質問されてるこの瞬間だし。うーん。丁寧にと思うほど難しい。

 

 

 

 

でも強いて言うなれば

claquepotは革靴みたいなもんだなって思います。

 

たぶん馴染まないと履き心地良くないと思う。

 

 

でも馴染むと自分だけの音楽になる。何年もその音楽を側に置いておくと、自分の日常に馴染んできて愛おしくなる。時々彼の音楽のリズムや歌詞に想いを馳せて、手間暇かけてみる。だからこそ特別になる。

 

claquepotは革靴みたいなもんだなって思います。

これからも大事に手入れしよ。

 

 

あなたにとって「これだ!」みたいな唸るようなとっておきのclaquepotを表す何かが見つかったら教えてください。(大喜利大募集みたいになってる)

 

 

 

claquepotの曲は、私たちの物語の細部に波及していく。

無意識のうちに。静かに。淡々と。

 

 

そんな幸せを感じながら今日をまたゆっくり終わりにしていきたいと思います。

 

 

(クラポさんツアーおめでとうございます)

(ツアー行きたい…!倍率!怖い!!!!)