sugar high的な日常

毎日Da-iCEを愛でています。

claquepotの言葉遊びについて真剣に考えた

 

 

 

 

今回はclaquepot(クラックポット、以下クラポ)さんのお話。

 

親愛なる兄さんについてちょっと想いを馳せてみたいと思います。

 

 

 

ご本人の軽くゆるいスタンスとは反対に、

重く熱く饒舌になってしまいました。

 

クラポさん聴きながら書いているせいか、

文字が跳ねるし、散らかるから

感情がうまくまとめきれるかわかりませんが。

 

どうぞよろしくお願いします。

 

 

クラポさんの曲の世界を知っていただく前に

まずはクラポさんご自身のことから。

 

 

 

_____________

_____________

 

 

 

claquepotさんは

 

 

 

Da-iCE工藤大輝さんの双子のお兄さんです。

 

f:id:hamigaki0101:20191103120409j:image

 

 

(と仰っていますが、双子のお兄さんは設定です)

(大輝さん自身のソロ活動を別名義でやっているものです)

 

 

Q. 設定を友達に説明する時はどうしたらいいでしょうか

A. いいっスよ。ここだけの話で(設定という事を教えても)(笑)

 *1

 

 

(ですって、皆さん)

 

むしろ弟の大輝さん経由でclaquepotに流れ着いた方も多いとは思いますが、クラポさん曰く「(無名から始めて)ハンデを背負ってやってみるのも楽しいかなと思ってやってるところもあるんでね、それを皆と一緒に打開していくっていう楽しみもあって」 とのことだったので。前知識としてお伝えします。

 

 

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ここからはclaquepotさんの色んな言葉の楽しみ方についてお話させて頂きます。

 

 

 

聴いて感じる言葉

__曲を聴いて楽しむ。

 

 

 

お伝え忘れましたが、是非曲を聴きながら読んでいただけたらと思います。

 

 

曲中の言葉は

言葉を言葉として扱ってない感じが強いです。

 

踊れ銘々刻むstepを

_____CHOREO

 

勿論意味は成してますがそれ以上に“音の印象”が凄い。

勝負どころのサビにこの「めいめい」という響きね。

 

他にも

ケダモノに入るため息。

pointless冒頭の"let's"など。

 

決して歌詞とは言えない

音としか意味をなしてない言葉もあって。

ギリ言葉って言えるようなものとか。

ブレスがちゃんと聞こえるようになってたり。

 

でも絶対にないといけない言葉たち。

それがあるからリズムが体を成すと思うんです。それを計算して組んでいる所が魅力だと思います。

 

 

 

_____________

 

 

 

そして、切る文節が面白い。

“小説なら御法度でしょう”みたいな所を

音楽の面白さと混ぜて新しいルールを作ってく。

例えば

 

 

「透明な瞳と滲む優しい嘘/で溶かして」

_____バイバイ

 

「最低/な昨日のことさっさと忘れよう」

「吐いて/しまって楽になって」

_____AUTO

 

 

おそらくご本人の意図はないと思いますが、個人的にダブルミーニングと捉えられるものもあって。上記のAUTOの歌詞だと

 

吐いてしまって、楽になる

吐いて、(感情を内側に)しまって楽になる

 

 

日本語を崩してあることないこと考えて遊べる。

色んな所で勝手に意味が生まれたり消えたりしてる。

 

言葉遊びが秀才すぎますよね。

日本語っていいなって思えます。

 

 _____________

 

 

彼は日本語も英語もぐちゃぐちゃに混ぜます。

だから音と言葉まで混ざって不思議な感覚になる。

 

あ、面白かったのは

英語が日本語に聞こえるんですたまに。

 

You said home sweet home

_____home sweet home

 

 you saidが「焦る」に聞こえたんです。

その時は丁度帰り道でした。足取り軽く家路に急ぐ夕暮れ時の感じと「焦り」が勝手に脳でリンクしてる…?わざとはっきり言ってないかもって考えてみたりしました。

 

こじつけもいい所なんですけどね(笑)

 

 

 

 

読んで感じる言葉

__歌詞を見ながら楽しむ。

 

 

__プロジェクト名もそうですけど、見た目の字面ってすごく重要視されていますよね。

 

僕はそこが重要なんです。「そこ気にする?」って言われるんですけど、僕のなかではそれが結構大事で。文字もデザインみたいな感覚で見ちゃってるところがあるんですよね。

*2

 

 

 

音楽を視覚で楽しめるのもまた彼の特徴。

 

Slide&step&turn

置いてchillまで

Slide&step&turn

老いて散るまで

 

振り or free

_____CHOREO

 

聴いてるだけじゃ分からない細工が。

彼のちょっとした遊び心が乙ですよね。

 

 

 

_____________

 

 

リズム、メロディーがいいから

どうしても意味なんて何も気にしなくなる。

 

けど、それじゃあ勿体ないです。

言葉遊びが多いですが結構対比もされています。

例えば、

 

自分で選べ振り or free

突き詰めろ価値観をisolate

_____CHOREO

 

isolate、意味は隔離する。

 

free&isolate。

自由と隔離。

 

 

また大きい枠で言えば

「意味のない歌詞並べて」という歌詞を入れながら、

どんな細部にも歌詞に意味づけをする所とか。

 

 

 

だから彼の新譜が出ると二度楽しめる。

まずは聴いて音を、声を楽しむ。

そして次は歌詞を見て発見して楽しむ。

 

言うなれば隠れ〇ッキーを探すような感じ。

曲だけでは完結していないんです。私たちが曲を受け取って隠された意味を探して、初めて曲ができあがる感じもまた一つの楽しみ方かと思います。

 

彼から出されたミッションには答えがないからこそ、いつまでも探していられる。そうやって彼の曲の深みにはまっていくんですよね。

 

 

 いや、やっぱ三度かも。

 

彼が何を見て、何を感じてこれらが生まれたのか。

ルーツを辿るのもまた楽しみですね。

その先にもまだまだ考え事は尽きないです。

 

 

 

 

 

兄さんの言葉

 

曲の解説を求められたときのクラポさん。

 

解説は……あんまりしたくないですね。

 

曲の解説をすると解釈が、その、

俺の解釈になってしまうので

それをあんまりよしとしないと。

それぞれの解釈でいいんじゃないスか。

 

爽やかに感じる人もいればエロく感じる人もいるっていうのはその人の感性なんでね。

 

あんまりこういう思いで書きましたみたいなの、言いたくないんで。(笑)

*3

 

 

 

クラポさんの歌詞解釈を言わないところが好き。

 

正解なんて言わなくていい。

それを心ゆくまで自分のものにして、自分の中で結論がでるまで待ってほしいという性でして。クラポさんの答えと、私の答えと、隣で聴いている人の答えは全部違うようになってるから。それでいい、それがいい。

 

そう思います。

 

何か作品を作る人って、何かを伝えたいから「それ」を作るのであって。

 

だから受け手の頭を鷲掴みにして耳元でワーーーって言いがちなんですけど、それをしない。

 

クラポさんはただ見てる。

適度な放置を楽しんでいる。

そういうスタンスがいいですよね。

 

 

お勧めの曲

 

 

 

home sweet home。

上記にもありますが

もう歌詞が全然sweetじゃないのね、これ。

 

凄い爽やかなメロディとなんか仄暗い歌詞。

だからこそ調和して面白いなって思って聴いています。

なんだろう、全部がフラットになる感覚になります。

 


home sweet home / claquepot

 

朝の爽やかを感じるも、

帰り道のどこか寂しさを感じるも、

聞き手の気分や時間で変わってくるから不思議です。

 

 _____________

 

 

OL × 日常 × エロティシズム

 

pointless。

 


pointless / claquepot

 

 

いいですね。

毎度いやらしさがないのが彼の良さですよね。

 

 

自分からかけ離れたものではない世界観も好きです。

完全フィクションっぽくない。

変なリアルさが癖になります。

 

 

 

_____________

 

 

余談ですが、最近はclaquepotさん縛りで徐々にBPM落としていくプレイリストにハマっています。 今までの楽曲の中でAUTOが140と一番アップテンポだそうです。

 

よかったら皆さんも自分だけのプレイリストで楽しんでみてください。

 

 

 

 

 

と、私の言葉

 

「軽い」

というのが昨今変わらずclaquepotに抱く印象です。

 

気を抜くと言葉が入ってこない。

せっかくこんなに面白い言葉遊びをしているのに。

 

ラップやジャズ、R&Bだったり、韻を踏んだ言葉すべてが心地いい音楽と一緒に流れてくるから耳だけで聴いていくと流れていくんですよ。気づいたころには溶けてなくなってしまうんですよね。

 

 

 

そして彼の音楽に対してのリスペクトが凄く伝わってきます。

 

曲を聴いていたら色んな人が浮かびました。

 

彼がよく聴くと仰っていた星野源さんや椎名林檎さん始め、私が連想したのMr.childrenさん、kinggnuさんなど様々です。

 

色んな音楽に触れて、吸収して

自分のアイデンティティと混ぜるって格好いいです。

 

 

 

 

 

 _____________

 

fly

 

黒く濁ったその心の像

自動洗浄予約して

最低な昨日のこと忘れよう

 

全部晒して幾度と無く果てて
濁った感情を浄化しましょう

 

 

どこかに行きたくて消して壊したい。

彼から選ばれた言葉はいつも暗いものばかりです。

 

今を一生懸命生きているはずなのに上手く抜け出せない。そんな現代の目に見えない大きな闇みたいなものを吐き出しているように感じました。

 

 

 

彼の独特の薄暗さはどこか安心感を与えます。

 

不快じゃない冷たさがあるのが心地よくて。息を吸って、吐いてブレスを入れることで少しだけ温かさが宿る。

 

冷たいけど人間味はあって、その狭間をうまいことやっちゃう彼はマジもんの天才だと思います。凄い。

 

 

人間の欲とか、本能みたいなものに対峙してる彼の作品はもしかしたら大衆受けはしないかもしれません。でも刺さる人には刺さる。彼のその「刺さる人に刺さればいいや」みたいな諦めと潔さが格好いい。

 

 

 

 

 

 

 

最近では積極的に明るい曲も創作していらっしゃるようです。

 

陰から生まれる光って妙にリアルだし

とても親近感が沸くので、今後の作品も楽しみです。

 

 

_____________

 

 

 

たまに、曲って

聴いていた時の気持ちとか、匂いとか温度とか、

そういうものを思い出す時ってあるじゃないですか。

 

 

それが幸せな気持ちで満ちるならいいですが、例えば失恋の傷が完全に癒えきっていない時に当時聴いていたJ-popとか流れてきたときはちょっとしんどくなる。

 

J-popって歌詞がスッと体に入ってくるんです。英語だったらまだしも日本語だと意味をよく理解して聴いちゃうから感情移入しすぎてしまって。

 

あーでも、故意的に感情移入する時もあります。

曲に気持ちを投影してただひたすら感情にどっぷり酔うまで聴く。気持ちだけ曲に残したら、ちょっと気持ちが晴れてまた新しい自分に向かえたりするので。

 

 

何にしろ、感情移入した曲たちって悲しかった記憶を蘇ら褪せてしまうこともあるので大好きな曲も封印してしまう事も多々あったりします。

 

 

 

でもクラポさんは曲を曲として純粋に聴ける。

勿論別れの曲や切ない曲などそれぞれにテーマはあるのですが、それ以上に何も考えずに音や詩などの音楽の部分だけを切り取って曲を楽しむことができると思ってて。

 

 

だから、飽きないし褪せない。

昼夜問わなければ、季節だって関係ない。

 

誰もがいつだってclaquepotの世界に飛び込めるんです。

 

それってできそうで中々できないこと。

それが彼の作る世界の真の凄みだし、魅力なのかなって感じています。

 

 

この先もそうやって音楽で言葉で遊んで何にも囚われずに自身の道を進むclaquepotさんについていきたいなって思います。

 

だから、毎月28日に出る新曲は楽しみだけど、もし彼が気分が乗らなかったら曲は作らなくてもいいと個人的に思ってます。彼はもうそのつもりかもしれないし、そもそも「制作がストレス発散」って言ってたのでそんな心配無用かもしれませんけどね!

 

 

この先さらに多忙になっていくと思いますが、彼自身が曲に納得をしてそれを届けたいと思ったときに受け取りたい。

 

 

そんな気持ちで待っています。

 

 

_____________ 

 

 

彼の音楽を受け取る時はいつもこんな気持ちです。

 

 

 

 

今じゃないどこかへ閉じ込めてくれる。

 

それを求めている人にこそ彼の音楽を聴いてほしいです。

 

 

_____________

 

 

 

フラッとどこかにいったと思ったら帰ってきて、

大事なことだけ言い残してまた行っちゃった。

みたいな。そんなお兄ちゃん。

 

 

いつまでもお兄ちゃん離れできそうにないです。

 

彼のファンの呼び名がわからないんですけど、

ブラコンでいいんじゃないかと思ってます。

彼の世界観ブチ壊しですね、黙ります。

 

 

 

今回は彼の作る音楽の言葉についてでした。

 

余談ですが クラポさんの作る音楽には

専門用語をふんだんに使われているみたいです。

 

他にも音について、グッズからMVなど彼の曲の魅力はまだ未開拓な部分が沢山あるので、また別の機会にそれぞれの曲に対しての気持ちを残していきたいと考えています。

 

 

claquepotから遠い人が

彼の音楽に触れてくださいますように。

 

皆さんが更に

claquepotを好きになりますように。

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

 

おまけ

 

 

 

 

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